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市民会議 第1回見学会 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1. 日時 : 平成18年12月12日(火) 9:00〜17:00 2. 視察地 : ・ 五条川工場(焼却+灰溶融施設) ・ 藤前干潟(南陽工場の会議室で昼食の際に見学) ・ 新日本製鐵 名古屋製鉄所(プラスチック資源化施設) ・ 名古屋プラスチックハンドリング(プラスチック製容器包装選別施設) ・ 大江破砕工場(不燃・粗大ごみの破砕・選別施設) 3.行程表
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当日の様子 小雨がパラつく天気の中、総勢27名で出発しました。 最初の見学地「五条川工場」へ向かうバスの中では、萩原実行委員の軽妙な司会進行で、お一人ずつ自己紹介と参加の動機、これまでの会議に参加した感想をお話しいただきました。 1.五条川工場(可燃ごみの焼却工場) 工場長の説明を聞いて、工場の紹介ビデオを見た後、工場の様子を見学しました。 主に名古屋北東地域のごみを焼却している五条川工場の特長は、ごみを焼却した後の灰を溶融する(高温でドロドロに溶かして急に冷やし固める)施設が設置されていることです。灰を溶融すると「溶融スラグ」という砂状のものになり、容積が約半分になる(=埋立量が減る)とのことでした。将来的には、溶融スラグは路盤材などに活用できる可能性があるため、現在は埋立処分場に一時保管されているそうです。 他にも、工場から出る排ガスは、すすやダイオキシンなどが規制値よりもかなり低い値まで除去されていることなどの話を聞くことができました。 最後に工場長から、「ごみの処理に1トンあたり約6万円かかっている。ごみ収集車一台でだいたい10万円位。また、ごみに水分が多いと燃やすのにたくさんのエネルギーがかかる。できるだけごみを減らして、生ごみは水気を切って下さい」とのメッセージをいただきました。 2.藤前干潟 五条川工場の見学を終えた後、同じく名古屋市のごみ焼却工場である南陽工場で昼食をとり、渡り鳥の飛来地として有名な藤前干潟を見学しました。潮の関係上、残念ながら干潟は見られませんでしたが、「藤前活動センター」で干潟の生物の写真を見ることができました。 3.新日本製鐵(株)名古屋製鐵所 次に、名古屋市で回収されたプラスチック製容器包装の9割以上が再資源化されている新日本製鐵(株)のプラスチックリサイクルセンターを見学しました。名古屋市で回収されたプラスチック製容器包装は、一旦、名古屋プラスチック・ハンドリング(株)(後ほど見学)で異物を除去して圧縮・梱包され、新日鐵に運ばれてきます。 新日本製鐵(株)では、もう一度異物を除去した後、「コークス炉」と呼ばれる高温の炉に石炭にプラスチックを混ぜて“蒸し焼き”状態にし、プラスチックを「油」と「ガス」と「コークス」に熱分解しています。油は石油化学原料としてプラスチック製品などに生まれ変わり、ガスは発電所の燃料として、コークスは鉄をつくる際に活用されています。 プラスチックの処理にかかるお金の話も聞くことができました。新日鐵では、プラスチックの処理にかかる費用を日本容器包装リサイクル協会からもらっているそうです。(今年は86円/s程度)この費用は、容器を作る企業、容器の中身を作る企業、商品を売る企業がそれぞれ分担して負担しているそうです。「パック入りのお寿司」を例に説明すると、お寿司をつくっている食品メーカー、お寿司のパックをつくっている容器メーカー、お寿司を販売している販売店が負担していることになります。 4.名古屋プラスチック・ハンドリング(株) 次に訪れたのは、名古屋市で回収されたプラスチック製容器包装から異物を除去して梱包している名古屋プラスチック・ハンドリング(株)です。 容器包装リサイクル法では、市民の役割は「分別して出すこと」、市町村の役割は「収集して、異物を除去して、保管すること」、再商品化事業者(新日鐵もその一つ)の役割は、「それを引き取って、再生処理すること」と決められています。 名古屋プラスチック・ハンドリング(株)は、市町村の役割のうち「異物を除去して、保管すること」を、名古屋市からの委託を受けて行っています。 工場にはたくさんのごみ収集車が集まり、プラスチック製容器包装の袋が山のように積まれていました。(上の写真は午後に到着したものを積み上げた山の半分。ものすごい臭いでした)これらの袋を機械で破り、風力選別機で重いプラスチックと軽いプラスチックに分けた後、なんと手作業(!)で異物を除去しているそうです。紙や金属、プラスチックであっても「容器・包装」ではないもの(ハンガーやコップなどのプラスチック製品)などが混ざっているそうです。 5.大江破砕工場 最後に訪れたのは、名古屋市内で収集された不燃ごみと粗大ごみが運び込まれる大江破砕工場です。ここでは、不燃ごみと粗大ごみを大型のハンマーで粉々に砕き、磁石を利用した金属選別機や大きなふるいを使って、「可燃物」「不燃物」「資源」に分けています。こうすることで、埋立量を削減して、ごみに混ざっていた資源をリサイクルすることができます。ごみ処分場の確保が難しい名古屋市は、できるだけ「焼却処理」「資源化」をして、どうしようもないものだけ埋める方針を採っているそうです。その結果、「ごみ非常事態」の頃と比べると、約6割も埋立量が減ったそうです。 |
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配布資料 ※それぞれの資料をクリックすると、資料がダウンロードできます。 見学会資料 ※その他、見学施設ごとに案内冊子をいただき、説明を受けました。 報告 第1回見学会の報告 |
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